2025年9月25日
【プロが解説】年末大掃除に役立つ!レンジフードを「丸裸」にする安全な分解・バラし方ガイド
こんにちは!今回は、年末大掃除に向けて役立つレンジフードの分解掃除ガイドをお届けします。
レンジフードは油汚れが頑固で、どこまでバラせるのか不安に思っている方も多いでしょう。
難しい部分は一旦省き、ご家庭でここまでバラせれば、油汚れがきれいに拭き取れるというレベルまでを、プロの視点から詳しく解説します。
1. 安全な分解を始める前の準備と注意点
レンジフードは比較的簡単に分解できますが、安全のために準備をしっかり行いましょう。
まずはレンジフードのフィルターを外します。
一般のご家庭には少ないかもしれませんが、もし二次フィルターを付けている場合は、これも一緒に外しましょう。
1.1 フィルターと照明の取り外し(ショート対策)
次に重要なのが、ライト(照明)の電球とカバーを外すことです。
これは、万が一水や洗剤がかかってショートしないための対策です。
外したガラスの蓋(カバー)は油で汚れているため、フィルターと一緒につけ置きして洗うと綺麗になります。
1.2 高所作業と重さへの注意
ここからレンジフードの「傘」(フードの外側の部分)を外していきます。
これは主婦の方でも簡単に外せる構造ですが、大きいのと重いのと、そして脚立を使うため、作業には十分注意が必要です。
2. レンジフードの「傘」を外す手順
効率的に清掃を行うためには、この傘の部分を外すことが鍵となります。
2.1 ネジと金具の操作
フードの傘を外すには、まずネジを緩めます。ネジを緩めたら、そのネジを固定していた金具を上にガバッと上げます。
これにより、フードが外れるような形になり、天井部分に引っかかっているだけの状態になります。
2.2 【最重要】電線(カプラー)の分離
天井の引っかかりを外してフードを下ろす前に、最も重要な工程があります。
それは、換気扇を回すための電線が付いているカプラーを必ず外すことです。このカプラーを外すことができれば、フードの傘はそのまま下ろしてくることができます。
3. フード内が丸裸!清掃効率の劇的アップ
3.1 下での拭き掃除と内部の露出
フードの傘を下ろしたら、下に新聞紙などを敷いて、洗剤をぶっかけて拭き掃除をしましょう。
高所で作業するよりも、圧倒的に早く楽に掃除ができます。
また、傘の裏側にも油が回っていることが多いため、これも下で徹底的に洗剤を吹きかけて拭いてあげることができます。
二次フィルターも外せば、フード内が丸裸同然となり、脚立に乗って拭くことで奥の方や上げ裏までしっかり油汚れを拭くことが可能です。
3.2 ファン清掃へのアプローチ
ご家庭で清掃する場合、シロッコファン(またはプロペラファン)は外せなくても、この状態(フードの傘を外した状態)にすることで、中までしっかりマジックリンやアルカリ電解水で拭くことができます。
4. 分解と同じくらい重要な組み上げ方
分解できても元に戻せないと意味がありません。戻し方も手順をしっかり覚えておきましょう。まず、二次フィルターを先に入れておくことをお勧めします。これにより内部が油ギッシュになるのを防げます。
次に、フードの傘を上の引っ掛け部分にガチャンと引っ掛けて固定します。その後、カプラーを挿して配線をフード内に収めます。
最後に、換気扇が回るか、電球を戻して照明がつくか、スイッチを入れて動作チェックを行い、最終的にフィルターを収めれば完了です。
このタイプの換気扇は比較的簡単に分解・組み上げが可能ですが、最新のアイランドキッチンなどは構造が異なる場合があるためご注意ください。
ぜひ、この情報を参考に、年末の大掃除にチャレンジしてみてください。
もちろんご自分で作業をするのが難しいとお考えの方は、弊社までご相談下さい。