2025年7月30日
プロのエアコン洗浄、その秘密の道具と洗浄方法を大公開!!
皆さん、こんにちは!
前回の記事ではエアコン洗浄料金の「価格差の秘密」についてご紹介させていただきましたが、
今回はエアコン洗浄の際に実際に使う道具と、その洗浄方法の秘密についてご紹介させていただきます。
専門業者にエアコン洗浄を依頼しようかご検討されている方のご参考になると嬉しいです。
まずは、プロのエアコン洗浄に欠かせない主要な道具をご紹介していきます。
1. 高圧洗浄機
エアコン洗浄において最も重要なのが高圧洗浄機です。
一般的にホームセンターなどで手に入るケルヒャーを、
エアコン洗浄用に改造して使用している業者も多いです。
専用のホースやノズルを取り付けることで、
家庭用でありながら業務用のエアコンにも対応できるほどの強力な洗浄力を実現しています。
市販のエアコン洗浄用高圧洗浄機が約7万円するのに対し、
ケルヒャー本体(1万円強)を改造する方がコストを抑えられるという利点もあります。
2. 専用ホッパー
高圧洗浄中に水が部屋中に飛び散るのを防ぐため、エアコン全体を覆う専用のホッパーは必須のアイテムです。
このホッパーには洗浄窓があり、そこから高圧洗浄機を差し込んで作業を行います。
以前は専門店でしか手に入りませんでしたが、現在ではAmazonでも2,000円弱で購入可能です。
ただし、ご自身での洗浄は推奨されておらず、プロに任せるのが安心です。
3. エアコン洗剤と蓄圧式噴霧器
高圧洗浄を行う前に、専用のエアコン洗剤を蓄圧式の噴霧器で塗布します。
洗剤を吹きかけることで、エアコン内部のカビやホコリなどの汚れをしっかり浮かせて分解します。
洗剤が汚れに作用するのを約15分待ってから、高圧洗浄で洗い流すのが効果的です。
4. ドレンホース用サクションポンプ
高圧洗浄で洗い流されたホコリやゴミは、ドレンパンを通ってドレンホースへ流れ込みます。
このドレンホースが詰まるのを防ぐ、または詰まりを解消するために、
ドレンホース用サクションポンプをプロは必ず持参します。
このポンプを持参しない業者は「にわか」と言っても過言ではないとまで言われるほど、
プロにとっては不可欠な道具です。
ドレンパンから水漏れが起きた際にも、このポンプで詰まりを解消できる場合があります。
これらの道具を駆使し、洗剤で浮かせた汚れを高圧洗浄機の強力な水圧で洗い流していきます。
特に、熱交換器のアルミフィンは奥まで水が貫通するように洗浄することがポイントです。
洗浄中に水がドレンパンに溜まり、そこからドレンホースを通じて排出される仕組みになっています。
しかし、一般的な洗浄方法ではエアコンの構造上、ドレンパンの奥側やアルミフィンの裏側、
そしてシロッコファンの見えない部分(背中側)など、全ての汚れを洗い流すことは難しいのが実状です。
エアコンの断面図を見ると基盤部分など水に濡れてはいけない箇所もあるため、
その部分はタオルなどで養生され、水がかからないように清掃されます。
そのため、水がかかる範囲(見えている部分)しか清掃できていないことになります。
結露が原因で発生するカビのメカニズムを考えると、定期的なプロによる洗浄は非常に重要ですが、
完全に綺麗にするには「完全分解洗浄」(約3万円かかる場合も)が必要となることがあります。
次回のブログでは
今回ご紹介した道具一式を使って実際にエアコンを洗浄する様子を具体的にご紹介いたします。
また、一般的な洗浄方法で「どの部分が洗浄できていないのか」についても詳しく解説しますので、
ぜひご覧ください!!