2025年10月16日
エアコンじまい – 来シーズンも快適に使うための秋のメンテナンス
10月に入り、涼しい日が増えてきましたね。エアコンを使う機会も減ってきたのではないでしょうか。
夏の間、毎日フル稼働で私たちを快適に過ごさせてくれたエアコンですが、そのまま放置していませんか?
実は、秋こそエアコンのメンテナンスに最適な時期なのです。
今回は、来年の夏も快適に使えるよう、今やっておきたい「エアコンじまい」の4つのポイントをご紹介します。
1. フィルター清掃でホコリをリセット
なぜフィルター清掃が重要なのか
エアコンのフィルターは、室内の空気中に含まれるホコリやゴミをキャッチする役割を担っています。
夏の間に蓄積したホコリをそのままにしておくと、エアコンの効きが悪くなるだけでなく、カビの栄養源にもなってしまいます。
実際、フィルター掃除をしないと冷房時の消費電力が25%も高くなるという調査結果もあります。
逆に言えば、フィルター掃除をすることで電気代を大幅に節約できるということです。
掃除の方法
・電源プラグを抜いて安全を確保
・本体カバーを開けてフィルターを取り外す
・掃除機でホコリを吸い取る(表側から)
・汚れがひどい場合は水洗い(中性洗剤を使用してもOK)
・陰干しでしっかり乾燥させる
・完全に乾いてから元に戻す
2. 送風運転3〜4時間でカビ対策
内部の湿気がカビの温床に
夏の冷房運転中、エアコン内部では結露が発生し、湿度が85%以上にもなります。
この湿った状態を放置すると、使わない秋の間にカビが大繁殖してしまうのです。
送風運転の効果
冷房運転後に送風運転を行うことで、エアコン内部を乾燥させ、カビの繁殖を防ぐことができます。
カビ菌は「乾燥」に弱いため、内部を乾かすことが最も効果的な対策となります。
実施方法
・シーズン終わりに送風運転を3〜4時間行う
・内部クリーン機能がある場合はそれを活用
・送風機能がない場合は、室温30℃以下の時に冷房を最高温度(31℃程度)に設定して運転
3. 見える部分のホコリやカビの拭き取り
本体外側のお手入れ
フィルター以外にも、目に見える部分のお手入れが大切です。
エアコン本体の上部や側面のホコリ
吹き出し口周辺の汚れ
通風路やフラップ部分
これらの場所は、柔らかい布でから拭きするか、水で絞った布で優しく拭き取りましょう。
汚れはカビ菌のエサになるため、見える範囲だけでも清潔に保つことが重要です。
注意点
自分で掃除するのは見える部分のみにしてください。
内部に市販の洗浄スプレーなどを使用すると、洗浄剤が残って故障や発煙・発火の原因になる恐れがあります。
4. 内部清掃はプロに依頼
専門業者に任せるべき理由
エアコン内部の熱交換器やファンなどは、専門的な知識と道具が必要です。
自分で分解すると元に戻せなくなったり、故障の原因になったりします。
業者依頼のベストタイミング
秋(9〜11月)は、業者の予約が取りやすく、キャンペーンを実施している場合も多い時期です。
夏の本格稼働で内部にたまった汚れをプロの手でリセットすることで、冬の暖房シーズンも安心して使えます。
プロのクリーニングは1年に1回が目安とされています。
特に、エアコンから嫌なニオイがする、効きが悪いと感じる場合は、早めに依頼しましょう。
秋の「エアコンじまい」4つのステップ
1:フィルター清掃 – ホコリを取り除いて消費電力を削減
2:送風運転3〜4時間 – 内部を乾燥させてカビ予防
3:見える部分の拭き掃除 – カビのエサとなる汚れを除去
4:プロに内部清掃を依頼 – 1年に1回、専門家の手で徹底洗浄
今この時期にしっかりメンテナンスすることで、来シーズンも快適にエアコンを使えます。
夏に頑張ってくれたエアコンへの感謝を込めて、ぜひ「エアコンじまい」を実践してみてください!