みなさん、こんにちは!株式会社ソウアです。
年末をどのようにお過ごしでしょうか?いよいよ今年も残りわずかとなりました。
今回が今年最後のブログとなります。
一年間、家族の足を支えてきた床。
毎日歩き、時には食べこぼしや水滴が落ち、知らず知らずのうちに様々な汚れが蓄積しています。新年をピカピカの床で迎えるために、年末こそフローリングの徹底清掃に取り組みましょう。
今回は、フローリング清掃の正しい手順から、場所別の注意点、ワックスの問題まで、プロの視点から詳しく解説します。この記事を読んで実践すれば、新年を気持ちよく迎えられるはずです。
◆掃除機がけの後には必ず水拭きを!
掃除機だけでは不十分な理由
多くの方が日常的に掃除機をかけていると思いますが、実は掃除機だけでは床をきれいにすることはできません。掃除機が吸い取れるのは、表面のホコリやゴミだけです。
床には、足裏の皮脂、食べこぼしの油分、飲み物のこぼれ跡、外から持ち込まれた土汚れなど、様々な汚れが付着しています。これらは床に薄く広がっているため、掃除機では除去できません。
国民生活センターの調査によると、掃除機をかけただけの床と、水拭きも行った床では、細菌数に大きな差があることが確認されています。見た目はきれいでも、実は雑菌が繁殖している可能性があるのです。
◆水拭きの正しい手順
まず、掃除機で床全体のホコリやゴミを除去します。この工程を飛ばして水拭きをすると、ホコリが床に張り付いて余計に汚れてしまいます。
次に、固く絞った雑巾やフロアモップで水拭きします。「固く絞る」というのがポイントで、水分が多すぎるとフローリングを傷める原因になります。雑巾を絞った後、手のひらで押してもほとんど水が出ないくらいが理想的です。拭く方向は、フローリングの木目に沿って行うと効果的です。木目と垂直に拭くと、隙間に汚れが入り込んでしまうことがあります。
二度拭きの重要性
汚れがひどい場合や、年末の大掃除では、一度の水拭きだけでは不十分です。一度目の水拭きで汚れを浮かせ、二度目の水拭きで拭き取るという「二度拭き」を行うと、より効果的に汚れを除去できます。
一度目と二度目では、必ず雑巾を洗うか、モップのシートを交換してください。汚れた状態で拭き続けると、かえって床を汚してしまいます。
乾拭きで仕上げ
水拭き後、床に水分が残っていると、ホコリが付着しやすくなったり、ワックスが白濁したりする原因になります。最後に乾いたマイクロファイバークロスやモップで乾拭きして仕上げましょう。
この一手間で、床にツヤが出て、仕上がりが格段に美しくなります。
◆キッチン周りは油汚れとの戦い
キッチンの床が特に汚れる理由
キッチンの床は、家の中で最も汚れやすい場所の一つです。調理中に飛び散る油、こぼれた調味料、食材のクズ、水滴など、様々な汚れが複合的に付着します。
特に油汚れは厄介です。コンロで調理する際、油を含んだ蒸気が室内に広がり、床に降り積もります。これは目に見えないほど細かい油の粒子ですが、毎日蓄積することで、床がベタベタした状態になります。
東京都健康安全研究センターの研究では、キッチンの床から検出される油分は、リビングの床の約5倍以上という結果が出ています。この油汚れが、ホコリや他の汚れを吸着し、さらに汚れやすい環境を作ってしまうのです。
アルカリ電解水が効果的な理由
油汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤が効果的です。中でもアルカリ電解水は、キッチンの床掃除に最適な選択肢です。
アルカリ電解水は、水を電気分解して作られる洗浄液で、界面活性剤などの化学物質を含みません。そのため、二度拭き不要で、床に洗剤成分が残る心配がありません。また、食品を扱うキッチンでも安心して使えます。
市販品では「水の激落ちくん」「茂木和哉 アルカリ電解水」などが有名で、スーパーやドラッグストアで手軽に購入できます。価格も300〜500円程度とリーズナブルです。
◆キッチン床の掃除手順
掃除機またはほうきで、食材のクズなどの大きなゴミを除去します。
アルカリ電解水を床に直接スプレーします。特に油汚れがひどい部分には、たっぷりとスプレーして30秒〜1分ほど放置し、汚れを浮かせます。
フロアモップや雑巾で拭き取ります。油汚れは粘着性があるため、少し力を入れて拭く必要がありますが、床を傷めない程度に注意してください。
汚れがひどい場合は、二度拭き、三度拭きを行います。モップのシートや雑巾は、こまめに交換または洗濯しましょう。
最後に乾拭きして仕上げます。
コンロ周辺の重点清掃
コンロの真正面から半径1〜2メートルの範囲は、特に油汚れが集中します。この範囲は、他の場所よりも念入りに清掃しましょう。
頑固な油汚れには、アルカリ電解水をスプレーした後、キッチンペーパーで覆って数分放置する「パック法」が効果的です。汚れがしっかり浮いてから拭き取ると、驚くほど簡単に落とせます。
◆ワックスの劣化とプロへの依頼タイミング
キッチン周りのワックスが剥がれる理由
フローリングに施されたワックスは、永久的なものではありません。特にキッチン周辺のワックスは、他の場所よりも早く劣化します。
油による分解
調理中の油分がワックスに付着すると、ワックスの成分が少しずつ分解されていきます。油とワックスは相性が悪く、油がワックスの樹脂成分を軟化させ、ベタベタした状態になります。
この状態になると、ホコリや汚れが付着しやすくなり、見た目も悪く、歩くと足裏にまとわりつく不快感があります。
アルカリ性洗剤による剥離
キッチンの床を掃除する際、油汚れを落とすためにアルカリ性の強い洗剤を使用することがあります。このアルカリ性洗剤は、ワックスも分解してしまいます。
特に重曹やセスキ炭酸ソーダなど、強めのアルカリ性洗剤を頻繁に使うと、ワックスが剥がれやすくなります。これ自体は悪いことではありませんが、部分的に剥がれると見た目がまだらになってしまいます。
ワックス劣化のサイン
以下のような症状が見られたら、ワックスの塗り直しを検討する時期です。
☑ 床がベタベタする
☑ 光沢がなくなり、くすんで見える
☑ 部分的に白っぽくなっている
☑ 水拭きしても汚れが落ちにくい
☑ まだら模様になっている
◆プロに依頼するメリット
ワックスがけは自分でもできますが、プロに依頼することで以下のようなメリットがあります。
古いワックスの完全除去
市販のワックス剥離剤でもある程度は除去できますが、プロは専用の機械と洗剤を使って、古いワックスを完全に除去します。古いワックスが残ったまま新しいワックスを塗ると、すぐに剥がれたり、ムラができたりします。
均一で美しい仕上がり
プロは専用の道具と技術で、ムラなく均一にワックスを塗布します。また、複数回の重ね塗りにより、耐久性の高い被膜を形成します。
適切なワックス選び
床材の種類や使用環境に応じて、最適なワックスを選択します。キッチンには油に強いタイプ、リビングには耐久性の高いタイプなど、場所に応じた使い分けが可能です。
年始の依頼がおすすめ!
年末は清掃業者の繁忙期で、予約が取りにくくなります。一方、年始(1月中旬以降)は比較的余裕があり、希望の日程で予約しやすくなります。
また、年末に自分で床を水拭きしてきれいにしておけば、年始にプロのワックスがけを依頼するタイミングとしても最適です。清潔な床にワックスを施すことで、より美しく長持ちする仕上がりになります。
株式会社ソウアでも、年始のワックスがけのご予約を承っております。年末の繁忙期を避けて、ゆっくりと丁寧な作業をさせていただけますので、ぜひご検討ください。
◆最近の家はワックスフリーが主流!
ワックスフリーフローリングとは
近年、新築住宅や新築マンションでは、「ワックスフリー」「ノンワックス」「メンテナンスフリー」と呼ばれるフローリングが主流になっています。
これは、フローリング材の表面に特殊なコーティングが施されており、ワックスがけが不要な床材です。国土交通省の住宅市場動向調査(2023年)によると、新築住宅の約70%以上でワックスフリーフローリングが採用されていると推定されています。
【ワックスフリーの特徴】
・メリット
ワックスがけの手間が不要
傷や汚れに強い
長期間美観を保てる
水や油をはじきやすい
・注意点
表面のコーティングは永久的ではない
10〜15年程度で再コーティングが必要な場合も
強い洗剤や研磨剤は使えない
ワックスフリー床の掃除方法
ワックスフリーのフローリングでも、基本的な清掃方法は同じです。掃除機がけの後、固く絞った雑巾で水拭きします。
ただし、以下の点に注意が必要です。
・ワックスは絶対に塗らない
すでにコーティングされているため、上からワックスを塗ると、かえって見た目が悪くなったり、剥がれの原因になったりします。
・強い洗剤は使わない
アルカリ性や酸性の強い洗剤は、コーティングを傷める可能性があります。中性洗剤またはフローリング専用クリーナーを使用してください。
・研磨剤入りの道具は避ける
メラミンスポンジなど研磨効果のある道具は、コーティングを削ってしまうため使用できません。
自宅の床がワックスフリーか確認する方法
自宅の床がワックスフリーかどうか不明な場合は、以下の方法で確認できます。
☑ 新築時の仕様書や取扱説明書を確認する
☑ ハウスメーカーや不動産会社に問い合わせる
☑ 床材のメーカー名や型番を調べて、メーカーサイトで確認する
☑ 床の表面を触ったときに、ツルツルとした硬い感触があればワックスフリーの可能性が高い
不明な場合は、むやみにワックスを塗らず、専門家に相談することをおすすめします!
◆巾木のホコリも念入りに
巾木が汚れやすい理由
巾木(はばき)とは、壁と床の境界にある板状の部材です。床掃除では見落とされがちですが、実は非常に汚れやすい場所です。
掃除機をかける際、床のホコリが巾木にぶつかって停止し、巾木の上面に溜まっていきます。また、モップで床を拭く際も、巾木の際までは届かないことが多く、汚れが残りやすいのです。
さらに、巾木は壁との境界にあるため、結露した水分がたまりやすく、カビが発生することもあります。
巾木の清掃方法
床の水拭きを行う際、巾木も同時に拭き掃除しましょう。
【手順】
まず、掃除機のブラシアタッチメントで巾木の上面のホコリを吸い取ります。
固く絞った雑巾やマイクロファイバークロスで、巾木の上面を端から端まで拭いていきます。
巾木の側面(垂直部分)も忘れずに拭きます。ここには手垢や靴が擦れた跡などが付着しています。
巾木と壁の境目、巾木と床の境目も、指に布を巻きつけて拭き取ります。
白い巾木の黒ずみ対策
白い巾木の場合、靴や家具が擦れた跡が黒ずみとなって目立つことがあります。この汚れには、以下の方法が効果的です。
・メラミンスポンジ
水を含ませたメラミンスポンジで優しくこすると、黒ずみが落ちます。ただし、強くこすりすぎると表面が傷むので注意してください。
・重曹ペースト
頑固な汚れには、重曹に少量の水を加えてペースト状にしたものを塗り、数分放置してから拭き取ると効果的です。
・消しゴム
軽い黒ずみなら、文房具の消しゴムでこするだけで落ちることもあります。
巾木と床の隙間のカビ対策
巾木と床の境目にカビが生えている場合は、カビ取り剤を使用します。ただし、床材を傷めないよう、短時間で作業を終えることが重要です。
カビ取り後は、しっかり水拭きして薬剤を残さないようにしましょう。また、換気を十分に行い、乾燥させることでカビの再発を防げます。
今年最後のブログとなりましたが、いかがでしたでしょうか。フローリングの大掃除は正しい手順で行えば、それほど難しいものではありません。
新年を迎えるにあたり、ピカピカの床で清々しい気持ちでスタートを切りたいものです。床がきれいになると、部屋全体の印象が驚くほど変わります。
もし「自分では時間がない」「プロの技術でもっときれいにしたい」という場合は、株式会社ソウアにお任せください。床の清掃からワックスがけまで、プロの技術で新品のような輝きを取り戻します。
今年一年、私たちのブログをお読みいただき誠にありがとうございました。来年も皆様の暮らしに役立つ清掃情報をお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、良いお年をお迎えください。
新年が皆様にとって素晴らしい一年となりますように。
株式会社ソウア 一同
















清掃のポイントは、汚れの種類に応じた適切な洗剤選びと、安全に配慮した作業です。酸性洗剤と塩素系洗剤の混合は絶対に避け、必ず換気を行いながら作業しましょう。














