2026年7月9日
夏のグリストラップは悪臭・害虫の温床!飲食店が夏に気をつけたい排水対策
こんにちは、ソウアの工事事情へようこそ。
飲食店を営む方にとって、夏場に頭を悩ませる設備のひとつが【グリストラップ(グリーストラップ)】です。
「なんだか厨房が臭う」「コバエが増えてきた」――夏になると、こういったご相談が一気に増えます。
今回は夏のグリストラップがなぜ厄介なのか、そしてどう対策すればいいのかを、しっかりとしたエビデンスを交えてお伝えします。
そもそもグリストラップとは?

まず基本から。グリストラップとは、飲食店などの業務用厨房に設置されている装置で、排水に含まれる残飯・油脂・野菜くずなどをせき止め、これらが下水道に直接流れ込むのを防ぐ働きをしています。
一般的には3つの槽に分かれており、第1槽のバスケットで残飯や野菜くずをキャッチし、第2槽で水と油脂を分離(油脂は水面に浮上)、第3槽の底に汚泥が沈殿する仕組みです。
ここで重要なのが、グリストラップ自体には排水の浄化機能がないという点。溜まった油脂やゴミは、清掃して取り除かない限りどんどん蓄積していきます。
なぜ「夏」が特に危険なのか
グリストラップのトラブルは一年中起こりますが、夏場は特に深刻になります。理由は主に2つです。
① 気温上昇で腐敗が加速する
グリストラップ内に溜まった生ゴミや油脂は、時間とともに腐敗し、ヘドロ状の汚泥となります。この汚泥が分解される過程で、卵が腐ったような臭いの硫化水素といった強烈な悪臭ガスが発生します。
夏の高温はこの腐敗を一気に加速させます。冬場ならまだ我慢できた程度の汚れでも、夏場は数日で強烈な悪臭を放つようになるのです。
② 害虫の繁殖が活発になる
グリストラップ内に溜まった油脂汚泥は、ゴキブリやコバエ、チョウバエといった害虫にとって絶好の栄養源であり、繁殖場所です。特に暗く湿った環境を好む害虫にとって、清掃されていないグリストラップは理想的な住処になります。
そして夏場は害虫の繁殖が活発になるため、清掃頻度を増やすことが推奨されます。「気づいたらコバエが大量発生していた」というのは、まさに夏のグリストラップあるあるなんです。
放置するとどうなる?3つの深刻リスク

リスク①:客席まで届く悪臭で客離れ
発生した悪臭は厨房内だけでなく、排水管を通じて客席や店舗の周辺にまで広がり、お客様に不快感を与えてしまいます。おいしい料理を提供していても、店内がゴミのような臭いでは、お客様は遠ざかってしまいます。店の評判低下や客離れの原因にもなりかねません。
リスク②:排水管の詰まり・逆流で営業停止
油脂分は時間がたつと石のように硬くなるため、通常の清掃では流れていきません。汚れを放置すると排水管が詰まり、最悪の場合「本日は排水トラブルのためお休みします」という事態にもなりかねません。厨房床から水があふれ出すといった二次被害につながるケースも少なくありません。
リスク③:食中毒・衛生リスク
害虫が厨房内を自由に移動し、食材や調理器具に接触することで、病原菌を媒介し食中毒を引き起こすリスクが高まります。飲食店にとって食中毒は最も避けたい事態。夏場は特に警戒が必要です。
適切な清掃頻度の目安
グリストラップは部位ごとに適切な清掃頻度が異なります。
第1槽のバスケット:大きな生ゴミが溜まるため、毎日清掃が理想
第2槽の油脂(スカム):週に1回程度すくい取る(油の多い店は毎日〜週2〜3回)
第3槽の汚泥(スラッジ):月に1回程度の除去が目安
特に揚げ物や炒め物を多く扱う業態では油分が多く、グリストラップ内に固着する油脂も早く増加します。また、うどんやお好み焼きの生地などに使われる小麦粉は、排水中で水や油と混ざることで粘着した汚泥となり、清掃が遅れると固化して配管詰まりを起こすこともあります。関西の飲食店では特に注意したいポイントですね。
見落としがちな「産業廃棄物」の問題
意外と知られていないのが、グリストラップの汚泥処理には法律が関わるという点です。
バスケットに溜まった残飯は事業系一般廃棄物として処理できますが、グリストラップに溜まった油脂分・汚泥は産業廃棄物として、産業廃棄物処理業者に処理を依頼しなければなりません。
これを一般ゴミと一緒に捨ててしまうと、廃棄物処理法により罰則が科される可能性があります。「自分で捨てればいい」というわけにはいかない、専門的な処理が必要な廃棄物なんです。
だからこそ、清掃を業者に依頼する際は、マニフェスト(産業廃棄物管理票)をきちんと発行してくれる業者を選ぶことが大切です。

日常清掃+プロの定期清掃が最強
グリストラップ清掃は「きつい・汚い・危険」の3Kと呼ばれ、従業員にとって大きな負担になる作業です。毎日のバスケット清掃はスタッフで、槽内の油脂・汚泥のしっかりした除去や配管洗浄はプロで、という役割分担が現実的です。
清掃を怠ってこびりついた油脂や汚泥は、通常の清掃では解決できず、業者による高圧洗浄や薬剤洗浄が必要になります。特に排水管の奥まで汚れが蓄積すると、素人では手が出せません。
ソウアでは、グリストラップの清掃から排水管の高圧洗浄、汚泥の適正処理まで対応しています。「夏場の臭いが気になる」「コバエが増えてきた」「排水の流れが悪い」といったお悩みは、悪臭・詰まりが本格化する前の対処が肝心です。

まとめ
夏のグリストラップは、高温による腐敗の加速と害虫の繁殖で、悪臭・詰まり・衛生リスクが一気に高まる時期です。しかしこれらのトラブルは、適切な清掃頻度を守り、プロの定期清掃を組み合わせることで確実に防げます。
「夏本番になってから困る」前に、早めの対策を。飲食店の排水まわりのお悩みは、ぜひソウアにご相談ください!








