ブログ

Blog

日常の業務や清掃に関わるお役立ち情報を書い
ていきます。

アーカイブ

こんにちは、ソウアの工事事情へようこそ。

飲食店を運営されている方から、こんなお悩みをうかがうことがあります。

「客席の床を毎日モップがけしているのに、なんとなくベタつく」

「拭いても拭いても、数日でヌメヌメした感触が戻ってくる」

実はこの症状、客席をいくら磨いても解決しないことがあります。原因が客席ではなく、厨房にあるからです。

■ 油は「歩いて」客席へ運ばれます

揚げ物や炒め物を扱う厨房では、調理のたびに細かい油が飛び散り、床に少しずつ蓄積していきます。フライヤーやコンロの周りだけでなく、油を含んだ湯気(油煙)が床全体にうっすらと降り積もるため、厨房の床は営業を重ねるほど油の膜で覆われていきます。

問題は、その油が厨房の中にとどまらないことです。

スタッフの靴底には、厨房の床の油が必ず付着します。そのまま客席へ料理を運べば、油も一緒に客席へ運ばれます。1日に何十往復もするうちに、客席の床には薄い油の膜が広がっていきます。これが「拭いても戻ってくるヌメヌメ」の正体です。

先日、弊社がテスト清掃でお伺いした揚げ物がメインの飲食店様でも、まさにこの状態が起きていました。厨房のモルタル床は蓄積した油で全体が真っ黒になっており、素地の色がわからないほど。そして客席の床には、靴底が運んだ油によるベタつきがはっきりと出ていました。

■ 床の油は「不快」だけでは済みません

床に広がった油は、見た目や感触の問題だけではありません。滑りによる転倒事故の、代表的な原因のひとつです。

厚生労働省が公表した令和6年の労働災害発生状況によると、休業4日以上の死傷者135,718人のうち、最も多い事故の型は「転倒」で36,378人。全体の約27%を占めています。

また、厚生労働省の「飲食店の労働災害防止マニュアル」でも、飲食店の労働災害では転倒が約3割と最も多く、その典型的な要因として「水や油で滑りやすくなった床」が挙げられています。

働くスタッフだけではありません。油が客席まで広がっていれば、お客様が滑るリスクも同じように生まれます。床の油は、お店の安全に関わる問題なのです。

■ なぜ毎日の清掃で落ちないのか

「毎日モップがけをしているのに」と思われるかもしれません。実は、蓄積した油汚れは日常の水拭きや中性洗剤ではほとんど分解できません。

油汚れは性質上「酸性」の汚れです。酸性の汚れを分解するには、反対の性質を持つアルカリ性の洗浄剤が必要になります。中性洗剤のモップがけは、表面の軽い油には有効ですが、層になって固着した油には歯が立たず、かえって油を薄く延ばしてしまうこともあります。

一度層になった油は、日常清掃では落ちない。ここが、厨房の床の油汚れの厄介なところです。

■ テスト清掃の実例:真っ黒だった床が、素地の色に戻りました 先ほどの飲食店様では、アルカリ性の洗浄剤を汚れの状態に合わせて使い分け、床に固着した油の層を分解・除去しました。

(写真①:作業前。モルタル床が油で真っ黒になり、素地が見えない状態)

  (写真②:作業中。洗浄剤で油の層が分解され、浮き上がっている様子)

  (写真③:作業後。モルタルの素地が見えるまで回復)

作業後は、真っ黒だった床からモルタル本来の素地の色が戻りました。厨房の床がリセットされれば、靴底が客席へ運ぶ油もなくなり、客席のヌメヌメも解消に向かいます。

■ ソウアにできること

弊社では、今回のような厨房・店舗の床清掃を、まずお店の一部分でのテスト清掃からご提案しています。実際の仕上がりを見ていただいてから、範囲や頻度をご相談いただけますので、「うちの床はもう落ちないのでは」と諦めている場合こそ、一度お試しいただきたいと思っています。

厨房の床、客席の床のべたつき、油による滑りが気になっている店舗様は、お気軽にご相談ください。

■ まとめ ・客席のヌメヌメの原因は、厨房の床の油が靴底で運ばれたものであることが多い

・床の油は転倒事故の代表的な原因。労働災害の事故の型では「転倒」が最多(令和6年・約27%)

・蓄積した油は酸性の汚れ。中性洗剤の日常清掃では分解できない

・アルカリ性の洗浄剤による徹底清掃で、床は素地の色まで戻せる

・まずはテスト清掃で仕上がりのご確認を

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

【出典】

・厚生労働省「令和6年の労働災害発生状況」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58198.html

・厚生労働省「飲食店の労働災害防止マニュアル」 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/0000110452.pdf  

お問い合わせはこちら  

でっきんのお掃除チャンネル  

-ソウアのInstagram-

こんにちは、ソウアの工事事情へようこそ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏になると増えるのが、短時間に一気に降る激しい雨です。天気予報では晴れだったのに、急に空が暗くなって道路が川のようになる。そんな光景を見たことがある方も多いのではないでしょうか。大雨による建物被害というと、河川の氾濫を思い浮かべがちです。しかし都市部では、降った雨を下水道や河川へ流し切れず、道路や敷地内に水があふれる「内水氾濫」も大きな問題です。 そして、建物の浸水リスクを左右するのが、屋上ドレン・側溝・排水溝・雨水ますなど、雨水の「出口」です。設備そのものに十分な能力があっても、入口が落ち葉やごみで塞がれていれば、水は流れません。 今回は、ゲリラ豪雨や台風の前に確認しておきたい排水設備の点検ポイントを、建物メンテナンスの視点からご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ■「1時間に50ミリ」の雨は、どれくらいの水なのか

気象庁では、1時間に30ミリ以上50ミリ未満の雨を「激しい雨」、50ミリ以上80ミリ未満を「非常に激しい雨」、80ミリ以上を「猛烈な雨」と表現しています。

1時間に50ミリの雨が降ると、1平方メートルあたり約50リットルの水が落ちてくる計算です。

仮に屋上面積が100平方メートルなら、単純計算で1時間に約5,000リットル。家庭用のお風呂約25杯分に近い量の水を、屋上のドレンや樋が処理することになります。

普段の小雨では問題がなくても、短時間に大量の水が集中すると、わずかな詰まりや排水能力の低下が一気に表面化します。

  ■なぜ都市部では水があふれやすいのか  

都市部は道路、駐車場、屋根、コンクリートなど、水が地面へ染み込みにくい面が多くあります。そのため、降った雨が短時間に下水道や水路へ集中します。 国土交通省は、都市に降った雨が河川などへ排水できずに発生する浸水を「内水氾濫」と説明しています。近年は集中豪雨の増加や都市化によって、短時間に大量の雨水が流れ出し、内水氾濫のリスクが高まっています。 大雨対策は、行政による下水道やポンプ施設の整備だけではありません。建物側でも「雨水を集める場所」と「流す場所」を正常な状態に保つことが重要です。    

 

 

■点検ポイント1 屋上ドレンとルーフドレン  

屋上の雨水を排水管へ流す入口が、屋上ドレンやルーフドレンです。   ここに落ち葉、ビニール袋、土、鳥の羽、工事で出た小さなごみなどが集まると、排水能力が大きく落ちます。防水層の上に水がたまり続けると、弱った部分や接合部から雨漏りにつながることもあります。    

雨の前に確認したいのは、次の点です。  

・ドレンの網やストレーナーがごみで塞がれていないか

・ドレン周辺に水たまりや泥の跡が残っていないか

・防水層に膨れ、ひび割れ、めくれがないか

・排水口の金具が外れたり、変形したりしていないか

・屋上に置かれた資材や植木鉢が水の流れを妨げていないか

ただし、雨が強くなってから屋上へ上がるのは危険です。 強風、雷、滑りやすい床面による転倒の恐れがあります。 点検と清掃は必ず天候が安定しているうちに行いましょう。  

■点検ポイント2 

側溝・排水溝・雨水ます 大阪市も、大雨への備えとして、側溝や排水溝にごみや落ち葉がたまっていないか確認し、排水溝や「ます」をごみ・砂・植木鉢などで塞がないよう呼びかけています。 建物の敷地内でも、側溝に泥が堆積していたり、排水溝にごみが詰まっていたりすると、水の逃げ道がなくなります。特に注意したいのは、駐車場の低い場所、建物の出入口、地下へ下りるスロープ、ゴミ置き場の周辺です。 普段から水がたまりやすい場所は、大雨時に最初に浸水しやすい場所でもあります。雨が上がった後に「どこに水たまりが残るか」を記録しておくと、次回の点検ポイントが分かりやすくなります。

■点検ポイント3 

雨樋と縦樋 屋根から集めた雨水を地上や排水管へ流すのが雨樋です。 軒樋に落ち葉や土がたまると、水があふれて外壁を伝います。縦樋の接続部が外れていたり、途中で割れていたりすると、特定の場所へ大量の水が落ち、外壁や基礎周辺を傷める原因になります。 雨の日に樋から水があふれている、外壁の一部分だけが極端に濡れている、晴れているのに樋の周辺へ水の跡が残っている場合は、詰まりや破損のサインかもしれません。

■点検ポイント4 

地下・半地下と排水ポンプ 地下室、半地下の店舗、地下駐車場、地下へ下りるスロープがある建物は、地上よりも水が集まりやすくなります。 排水ポンプやピットが設置されていても、長期間動かしていなければ、本番で正常に作動しない可能性があります。ポンプの警報、フロートスイッチ、電源、異音、異臭、泥の堆積などを定期的に確認しておくことが大切です。 入口には、止水板や土のう・水のうをすぐ設置できるよう準備しておくと安心です。大雨が始まってから倉庫を探すのではなく、保管場所と設置方法を管理担当者で共有しておきましょう。

 

■こんな症状があれば、早めの点検を

次のような症状は、排水設備の異常を知らせるサインです。

・小雨でも同じ場所に水たまりができる

・排水口からゴボゴボと音がする

・雨の後に下水や泥のような臭いが残る

・屋上やバルコニーの水がなかなか引かない

・雨樋から水があふれる

・地下の排水ポンプが頻繁に動く、または動かない

・天井や壁に雨染みが出てきた

「大雨のときだけだから」と放置すると、次の豪雨で一気に被害が広がることがあります。水の流れが悪い、原因が見えない、高所や地下設備の確認が必要といった場合は、無理に自分で作業せず専門業者へ相談してください。    

 

■大雨前の15分点検チェックリスト

天気予報で大雨や台風が予想されているときは、次の5項目を確認しましょう。

1. 屋上ドレン・バルコニー排水口のごみを取り除く

2. 側溝・排水溝・雨水ますを塞いでいる物がないか確認する

3. 雨樋の外れ、割れ、あふれた跡を確認する

4. 地下入口の止水板・土のうと排水ポンプを確認する

5. 管理担当者、緊急連絡先、ハザードマップを共有する

大切なのは、大雨が降り始める前に行うことです。雷や強風を伴うとき、屋上や水が流れている場所へ近づくのは危険です。人の安全を最優先にしてください。                        

 ■まとめ 

排水設備は「詰まってから」では遅い

ゲリラ豪雨や台風の被害は、雨の量だけで決まるわけではありません。屋上ドレン、側溝、排水溝、雨樋、排水ポンプなど、雨水を逃がす設備が正常に働くかどうかで、被害の大きさは変わります。 ごみや落ち葉を取り除く、排水口を物で塞がない、ポンプや止水板を確認する。こうした小さな点検が、浸水や雨漏りの予防につながります。 ソウアでは、建物の清掃だけでなく、排水設備や建物まわりの点検・メンテナンスにも対応しています。 「大雨のたびに同じ場所へ水がたまる」「屋上や側溝を一度見てほしい」「どこへ相談すればいいか分からない」という場合は、被害が起きる前にお気軽にご相談ください。

 

【参考資料】

・気象庁「雨の強さと降り方」「雨・雪について」

・国土交通省「下水道による浸水対策」

・大阪市「大雨に備えて」

 

お問い合わせはこちら  

でっきんのお掃除チャンネル  

-ソウアのInstagram-

こんにちは、ソウアの工事事情へようこそ。
「定期点検って本当に必要なの?」「壊れてから直せばいいんじゃないの?」
設備管理をされているオーナーさんや管理担当の方から、こういった声をよく耳にします。気持ちはよくわかります。何も起きていないのにお金を払うのは、なんとなくもったいない気がしますよね。
でも結論から言うと、トータルコストで見れば定期点検のほうが圧倒的に安くなるケースがほとんどです。
今回はその理由を実際の現場の話も交えながらわかりやすくお伝えします。

 

◆突発修理が高くなる3つの理由
まず突発修理がなぜ高くつくのかを整理しておきましょう。
① 被害が広がってから発覚する
設備のトラブルは気づいたときにはすでに周辺への影響が出ていることが多いです。
たとえば給排水管の水漏れ。じわじわと漏れ続けていた水が、床材・壁の内部・断熱材にまで染み込んでいた…というケースはよくあります。この場合、配管の修理だけでなく内装の補修まで必要になり、費用が一気に膨らみます。もし集合住宅であれば、階下への漏水被害として損害賠償問題に発展することも。

② 緊急対応は割高になりやすい
「今すぐ来てほしい」という緊急依頼は、通常の工事より費用が高くなることがあります。休日・夜間の対応であればなおさらです。また繁忙期に重なると業者の手配自体が難しくなり、営業停止や業務停滞という二次被害につながることも。

③ 部品・器具の選択肢が狭まる
計画的な工事であれば、複数のメーカーや製品を比較して最適なものを選べます。しかし緊急の場合は「今すぐ手に入るもの」で対応せざるを得ないことも。結果的に割高な部品を使うことになったり、本来は別の選択肢があったのに…という事態も起きやすくなります。

 

◆定期点検で何をしているのか
「点検って、ただ見るだけでしょ?」と思われることもありますが、実際にはもう少し踏み込んだ内容になっています。

異音・異臭・振動などの異常がないか確認
部品の摩耗・劣化の進行具合をチェック
清掃・注油・フィルター交換など予防的なメンテナンス
「あとどのくらい使えそうか」の目安を伝える

特に最後の「余命診断」とも言える部分が重要です。「この部品はあと1〜2年で交換が必要になりそう」とわかれば、予算を組んで計画的に対応できます。突然壊れてバタバタするという事態を事前に防げるんです。

 

◆実際のコスト比較イメージ
わかりやすく業務用エアコンを例に見てみましょう。

定期点検ありの場合
年1〜2回の点検・清掃で1台あたり数万円程度。部品の劣化を早期に発見し、小さな修理で対応。器具の寿命も延び10〜15年使い続けられることも多い。

突発修理の場合
異音を放置→内部部品が破損→修理費が数万〜十数万円。それでも直らなければ器具ごと交換で数十万円。しかも夏の繁忙期に壊れれば、その間の営業への影響も出る。
点検費用を「余計なコスト」と見るか、「将来の大きな出費を防ぐ保険」と見るか。長期的に考えると、答えは明らかです。

 

◆点検サイクルの目安
設備の種類によって、推奨される点検サイクルは異なります。おおよその目安はこちらです。

業務用エアコン:年1〜2回(フィルター清掃は月1回が理想)
給排水設備:年1回以上(築年数が経つほど頻度を上げる)
電気設備・照明:年1回(特に築20年超の建物は要注意)
換気設備:半年〜年1回
消防設備:法定点検あり(年2回)

築年数が古い建物ほど、各設備の劣化が重なって発生しやすくなります。「まとめて一気に壊れる」という最悪の事態を防ぐためにも、早めの点検習慣が大切です。

 

◆「何もなかった」が一番いい結果
定期点検をして「特に問題ありませんでした」という報告をもらうと、「お金を払ったのに何もなかった」と感じる方もいます。でも、これが一番いい結果なんです。
何もなかったということは、建物と設備が正常に機能しているということ。そしてその状態をプロが確認してくれたという安心感は、お金には換えられない価値があります。
突発的なトラブルでバタバタするストレス、営業への影響、予想外の出費。これらをすべて回避できているのが「何もなかった」という報告の裏側にある現実です。

 

定期点検と突発修理、どちらが安いかという問いへの答えは「長期的に見れば定期点検」です。
小さな異変を早期に発見し計画的に対応することで、大きなトラブルと余計なコストを防ぐことができます。
「うちの設備、最後に点検したのいつだっけ?」と思ったら、それがサインです!ソウアでは定期点検のご相談も承っていますので、お気軽にお声がけください。