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日常の業務や清掃に関わるお役立ち情報を書い
ていきます。

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こんにちは、ソウアの工事事情へようこそ。
「定期点検って本当に必要なの?」「壊れてから直せばいいんじゃないの?」
設備管理をされているオーナーさんや管理担当の方から、こういった声をよく耳にします。気持ちはよくわかります。何も起きていないのにお金を払うのは、なんとなくもったいない気がしますよね。
でも結論から言うと、トータルコストで見れば定期点検のほうが圧倒的に安くなるケースがほとんどです。
今回はその理由を実際の現場の話も交えながらわかりやすくお伝えします。

 

◆突発修理が高くなる3つの理由
まず突発修理がなぜ高くつくのかを整理しておきましょう。
① 被害が広がってから発覚する
設備のトラブルは気づいたときにはすでに周辺への影響が出ていることが多いです。
たとえば給排水管の水漏れ。じわじわと漏れ続けていた水が、床材・壁の内部・断熱材にまで染み込んでいた…というケースはよくあります。この場合、配管の修理だけでなく内装の補修まで必要になり、費用が一気に膨らみます。もし集合住宅であれば、階下への漏水被害として損害賠償問題に発展することも。

② 緊急対応は割高になりやすい
「今すぐ来てほしい」という緊急依頼は、通常の工事より費用が高くなることがあります。休日・夜間の対応であればなおさらです。また繁忙期に重なると業者の手配自体が難しくなり、営業停止や業務停滞という二次被害につながることも。

③ 部品・器具の選択肢が狭まる
計画的な工事であれば、複数のメーカーや製品を比較して最適なものを選べます。しかし緊急の場合は「今すぐ手に入るもの」で対応せざるを得ないことも。結果的に割高な部品を使うことになったり、本来は別の選択肢があったのに…という事態も起きやすくなります。

 

◆定期点検で何をしているのか
「点検って、ただ見るだけでしょ?」と思われることもありますが、実際にはもう少し踏み込んだ内容になっています。

異音・異臭・振動などの異常がないか確認
部品の摩耗・劣化の進行具合をチェック
清掃・注油・フィルター交換など予防的なメンテナンス
「あとどのくらい使えそうか」の目安を伝える

特に最後の「余命診断」とも言える部分が重要です。「この部品はあと1〜2年で交換が必要になりそう」とわかれば、予算を組んで計画的に対応できます。突然壊れてバタバタするという事態を事前に防げるんです。

 

◆実際のコスト比較イメージ
わかりやすく業務用エアコンを例に見てみましょう。

定期点検ありの場合
年1〜2回の点検・清掃で1台あたり数万円程度。部品の劣化を早期に発見し、小さな修理で対応。器具の寿命も延び10〜15年使い続けられることも多い。

突発修理の場合
異音を放置→内部部品が破損→修理費が数万〜十数万円。それでも直らなければ器具ごと交換で数十万円。しかも夏の繁忙期に壊れれば、その間の営業への影響も出る。
点検費用を「余計なコスト」と見るか、「将来の大きな出費を防ぐ保険」と見るか。長期的に考えると、答えは明らかです。

 

◆点検サイクルの目安
設備の種類によって、推奨される点検サイクルは異なります。おおよその目安はこちらです。

業務用エアコン:年1〜2回(フィルター清掃は月1回が理想)
給排水設備:年1回以上(築年数が経つほど頻度を上げる)
電気設備・照明:年1回(特に築20年超の建物は要注意)
換気設備:半年〜年1回
消防設備:法定点検あり(年2回)

築年数が古い建物ほど、各設備の劣化が重なって発生しやすくなります。「まとめて一気に壊れる」という最悪の事態を防ぐためにも、早めの点検習慣が大切です。

 

◆「何もなかった」が一番いい結果
定期点検をして「特に問題ありませんでした」という報告をもらうと、「お金を払ったのに何もなかった」と感じる方もいます。でも、これが一番いい結果なんです。
何もなかったということは、建物と設備が正常に機能しているということ。そしてその状態をプロが確認してくれたという安心感は、お金には換えられない価値があります。
突発的なトラブルでバタバタするストレス、営業への影響、予想外の出費。これらをすべて回避できているのが「何もなかった」という報告の裏側にある現実です。

 

定期点検と突発修理、どちらが安いかという問いへの答えは「長期的に見れば定期点検」です。
小さな異変を早期に発見し計画的に対応することで、大きなトラブルと余計なコストを防ぐことができます。
「うちの設備、最後に点検したのいつだっけ?」と思ったら、それがサインです!ソウアでは定期点検のご相談も承っていますので、お気軽にお声がけください。

みなさん、こんにちは。株式会社ソウアです。
今回は、実際に弊社が経験した「ヒヤリ」とする出来事についてお話しします。

それは、ある飲食店の厨房床清掃中に起きた、予期せぬ浸水トラブルです。
清掃作業は順調に進んでいました。いつものように厨房の床を高圧洗浄機で洗浄していたところ、突然下階のクリニックから「天井から水が漏れている!」という連絡が入ったのです。
幸い、弊社は賠償責任保険に加入しており、適切に対応することができました。しかし、この経験から学んだことは多く、清掃業を営む上での保険の重要性、そしてリスク管理の大切さを痛感しました。
今回は、このトラブルの詳細と、なぜこのようなことが起きたのか、そして清掃会社を選ぶ際に確認すべきポイントについて、詳しくお伝えします。

事故の経緯:いつもの清掃が思わぬ事態に
●通常通りの厨房床清掃
その日、弊社のスタッフは、長年お取引のある飲食店の定期清掃を行っていました。厨房の床清掃は、月に一度実施している通常業務です。
厨房の床には、調理中に飛び散った油、食材のクズ、こぼれた調味料などが蓄積します。日常清掃では落としきれない汚れを、高圧洗浄機を使って徹底的に洗い流す作業です。
スタッフは、いつも通りの手順で作業を進めていました。まず床の上の物を移動し、ゴミや大きな汚れを取り除き、洗剤を散布。そして高圧洗浄機で、油汚れを洗い流していきます。
●突然の異変
作業開始から約30分後、ビルの管理会社から緊急の電話が入りました。
「下階のクリニックの天井から水が漏れている!すぐに作業を止めてください!」
スタッフは直ちに作業を中止。急いで下階のクリニックに向かうと、診察室の天井から水がポタポタと滴り落ちており、床にも水溜まりができていました。
幸い、診療時間外だったため患者様への直接的な影響はありませんでしたが、医療機器や書類が濡れるという被害が発生していました。


●原因の究明
すぐに建物の管理会社、飲食店のオーナー様、クリニックの院長先生を交えて、状況確認と原因究明を行いました。
調査の結果、原因は建物の老朽化による床の防水層の劣化でした。
このビルは築40年以上が経過しており、厨房の床の防水層が経年劣化で機能を失っていたのです。通常であれば、床に水を流しても防水層が水を遮断し、下階に漏れることはありません。
しかし、長年の使用により防水層にひび割れや剥離が発生しており、そこから洗浄水が染み込み、下階に漏水してしまったのです。


責任の所在は?
この事故において、責任の所在はどこにあるのでしょうか?
●建物の老朽化
確かに、建物の防水層が劣化していたことが直接的な原因です。ビルオーナーには、建物を適切に維持管理する責任があります。
●清掃会社の作業
一方で、私たち清掃会社が床に水を流したことが、漏水のきっかけとなったことも事実です。
このような場合、法的には「建物の老朽化」と「清掃作業」の両方が原因となった複合的な事故と見なされます。責任割合は、状況により判断されますが、清掃会社にも一定の責任が生じる可能性が高いのです。

賠償責任保険が救った
●保険の適用
幸い、株式会社ソウアは「施設賠償責任保険」と「業務遂行中賠償責任保険」に加入していました。
●施設賠償責任保険
施設の所有・使用・管理に起因する事故により、他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりした場合の損害を補償する保険です。
業務遂行中賠償責任保険
業務の遂行中に発生した事故により、他人に損害を与えた場合の賠償責任を補償する保険です。
今回のケースは、「業務遂行中賠償責任保険」が適用されました。
●保険による補償内容
保険会社と協議の結果、以下の損害が補償されました。
・クリニックの被害

濡れた医療機器の修理・交換費用
濡れた書類の復旧費用
天井・壁の修繕費用
清掃・乾燥作業費用
診療ができなかった期間の休業補償

・ビルオーナーの被害

建物の調査費用
応急処置費用

これらの合計は、約150万円に達しました。
もし保険に加入していなければ、この金額を全額自己負担しなければなりませんでした。中小企業にとって、150万円の突然の出費は、経営を揺るがす大きな打撃です。

保険があったからこその迅速対応
保険に加入していたことで、以下のようなメリットがありました。
①迅速な損害対応
保険会社の事故対応チームが、すぐに動いてくれました。被害状況の確認、見積もりの取得、修理業者の手配など、専門的なサポートを受けられました。
②被害者への誠実な対応
保険があることで、「しっかり補償します」と自信を持って伝えられました。これにより、クリニックの院長先生やビルオーナー様との信頼関係を維持できました。
③法的トラブルの回避
保険会社が間に入ることで、損害額の交渉や法的な手続きがスムーズに進みました。当事者同士で話し合うよりも、感情的な対立を避けられます。
④事業継続の確保
自己資金から150万円を支払う必要がなかったため、会社のキャッシュフローに影響を与えず、事業を継続できました。
保険がなかったら…
もし保険に加入していなかったら、どうなっていたでしょうか。

150万円の自己負担により、資金繰りが悪化
被害者への補償が遅れ、信頼を失う
法的トラブルに発展する可能性
最悪の場合、廃業に追い込まれることも

保険料は、年間数万円から十数万円程度です。この金額で、数百万円規模のリスクに備えられるのです。


清掃会社としての学びと対策
●事前調査の重要性
この事故から、私たちは大きな教訓を得ました。それは、「事前調査の重要性」です。
●建物の状態確認
清掃作業を行う前に、建物の築年数、床の状態、防水層の有無などを確認する必要があります。
特に築30年以上の古いビルでは、床の防水層が劣化している可能性が高いため、注意が必要です。
●水を使う作業のリスク評価
高圧洗浄など、大量の水を使う作業を行う前には、必ずリスク評価を行います。

床の防水層は機能しているか?
排水設備は正常に機能しているか?
下階にどのようなテナントが入っているか?

これらを確認し、リスクが高い場合は、水を使わない清掃方法を提案するなど、対策を講じます。
お客様への説明責任
事故後、私たちは清掃作業におけるリスクについて、お客様に事前に説明することを徹底するようになりました。
「築年数が古い建物では、床の防水層が劣化している可能性があります。万が一、漏水が発生した場合のリスクをご理解ください。弊社は賠償責任保険に加入しており、万が一の際も適切に対応いたします」
このように、リスクと対策を明確に伝えることで、お客様にも安心していただけます。
●作業方法の見直し
古い建物での床清掃では、作業方法を見直しました。
水の使用量を最小限に
高圧洗浄機の水圧を調整し、必要最小限の水量で作業します。
●排水の確認
作業中、排水がスムーズに流れているか常に確認します。水が溜まったり、流れが悪かったりする場合は、すぐに作業を中断します。
●養生の徹底
水が飛散しやすい場所には、しっかりと養生を行い、不要な場所に水がかからないようにします。
●下階への事前通知
水を使う作業を行う際は、事前に下階のテナントに通知し、異常があればすぐに連絡してもらえる体制を整えます。

お客様が清掃会社を選ぶ際のポイント
●賠償責任保険への加入を確認
清掃会社を選ぶ際、最も重要なのは「賠償責任保険に加入しているか」です。
残念ながら、すべての清掃会社が保険に加入しているわけではありません。特に個人事業主や小規模な業者では、保険料を節約するために加入していないケースもあります。
〇確認すべき保険

施設賠償責任保険
業務遂行中賠償責任保険
生産物賠償責任保険(PL保険)

これらの保険に加入していることを、契約前に確認しましょう。保険証券のコピーを見せてもらうことも有効です。
●補償額も重要
保険に加入していても、補償額が少なければ、高額な損害をカバーできません。
一般的には、1事故あたり1,000万円〜1億円程度の補償額が設定されていることが望ましいです。
●事故対応の実績
「過去に事故が発生した際、どのように対応したか」を聞いてみるのも良いでしょう。
事故を隠す業者ではなく、正直に話し、適切に対応した実績のある業者は信頼できます。
●明確な契約書
契約書に、以下の内容が明記されているか確認しましょう。

作業内容の詳細
作業範囲
賠償責任の範囲
保険の適用範囲
事故発生時の連絡体制

曖昧な契約書では、トラブル時に「言った言わない」の問題が発生します。

ソウアなら安心してお任せいただけます


充実した保険体制
株式会社ソウアは、以下の保険に加入しています。

・施設賠償責任保険
・業務遂行中賠償責任保険
・生産物賠償責任保険

補償額は、1事故あたり最大1億円です。万が一の事故にも、しっかりと対応できる体制を整えています。
●豊富な経験と実績
長年の清掃業務の中で、様々な建物、様々な状況に対応してきました。その経験から、リスクを事前に察知し、適切な対策を講じることができます。
●誠実な対応
万が一、事故が発生した場合でも、隠したり逃げたりすることなく、誠実に対応します。お客様、被害者の方々と真摯に向き合い、適切な解決を目指します。
●事前調査と丁寧な説明
作業前には必ず現場を確認し、リスクを評価します。そして、お客様にリスクと対策をしっかりと説明します。
安心してお任せいただける関係を築くことを、最も大切にしています。

まとめ:保険とプロ意識が信頼を生む
今回の浸水トラブルは、私たちにとって大きな教訓となりました。
どれだけ注意深く作業しても、予期せぬ事故は起こり得ます。建物の老朽化、設備の不具合など、私たちがコントロールできない要因も存在します。
だからこそ、賠償責任保険への加入は、清掃会社にとって絶対に必要なのです。
そして、保険に加入しているだけでなく、事前のリスク評価、適切な作業方法、誠実な対応というプロ意識が、お客様の信頼につながります。
株式会社ソウアは、これからも保険による万全の体制と、プロフェッショナルとしての高い意識を持って、清掃業務に取り組んでまいります。
清掃会社をお探しの際は、ぜひ「賠償責任保険に加入しているか」を確認してください。それが、安心してお任せいただける業者を選ぶための、最も重要なポイントです。

 

 

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みなさん、こんにちは。株式会社ソウアです。
前回のブログでは、飲食店の排水管洗浄の重要性についてお話ししました。今回は、その排水管詰まりを防ぐための最前線で戦っている設備「グリストラップ(グリーストラップ)」に焦点を当てます。
グリストラップは、飲食店の厨房排水から油脂分を分離・除去するための装置です。この装置が正常に機能しているかどうかが、排水管の健康状態を大きく左右します。
しかし、多くの飲食店でグリストラップの清掃が疎かにされているのが現実です。
「臭いけど我慢できる範囲だから」
「忙しくて清掃する時間がない」
「清掃方法がよく分からない」
こうした理由で放置されたグリストラップは、本来の機能を失い、大量の油が排水管に流れ込む原因となります。その結果、排水管詰まり、悪臭、害虫発生、そして最悪の場合は営業停止に至ります。
株式会社ソウアでは、飲食店の排水管洗浄とグリストラップ清掃を一体的に提供しています。現場で実際に見てきた「放置されたグリストラップの実態」と、適切な管理の重要性について、詳しくお伝えします。

①グリストラップとは?その役割と仕組み
グリストラップの基本構造
グリストラップ(油脂分離槽)は厨房から出る排水に含まれる油脂分を分離・回収するための装置です。建築基準法により、飲食店や食品工場などへの設置が義務付けられています。

基本的な構造
グリストラップは通常、3つの槽(バスケット室・第一槽・第二槽)で構成されています。

バスケット室(第一室)
厨房排水が最初に流入する部分です。ここに設置されたバスケット(ストレーナー)が食材のクズなどの固形物を捕捉します。
野菜くず、米粒、骨、卵の殻など、大きな固形物はここで取り除かれます。

第一槽(第二室)
バスケットを通過した排水が流入する部分です。ここで油脂分が水面に浮上し分離されます。
比重の軽い油は水面に浮き、比重の重い汚泥は底部に沈殿します。中間の清澄な水だけが次の槽に流れる仕組みです。

第二槽(第三室)
第一槽で分離しきれなかった微細な油脂分を、さらに分離します。最終的に、油脂分が除去された水だけが排水管に流れていきます。

グリストラップの役割
グリストラップには、以下の重要な役割があります。

①排水管の詰まり防止
油脂分を排水管に流さないことで、配管内での油の固着を防ぎます。これが最も重要な役割です。
②下水道の保護
大量の油が下水道に流れ込むと、下水管の詰まりや悪臭の原因となります。グリストラップは公共の下水道を守る役割も担っています。
③環境保護
油脂分が河川や海に流出すると、水質汚染の原因となります。グリストラップは環境保護にも貢献しています。
④害虫・悪臭の防止
適切に管理されたグリストラップは害虫の発生源や悪臭の発生を防ぎます。

グリストラップの設置義務
建築基準法施行令第129条の2の4により、飲食店や食品工場などには阻集器(グリストラップ)の設置が義務付けられています。
違反した場合、建築基準法違反として、是正命令や罰則の対象となる可能性があります。
また下水道法でも、油脂分の多い排水を下水道に流す場合、適切な前処理(グリストラップでの分離)が求められています。

グリストラップが機能するための条件
グリストラップが正常に機能するためには、以下の条件が必要です。

適切な容量
厨房の規模や排水量に応じた適切な容量のグリストラップが必要です。容量が小さすぎると油脂分離が追いつきません。

定期的な清掃
油や汚泥が溜まったままでは分離機能が低下します。定期的な清掃が絶対に必要です。

適切な水温
水温が高すぎると油が溶けて分離しにくくなります。逆に低すぎると油が固まって処理が困難になります。

適切な滞留時間
排水がグリストラップ内に一定時間滞留することで油脂分が浮上・分離します。流量が多すぎると滞留時間が短くなり、分離効率が低下します。

 

②グリストラップを放置するとどうなるか
油脂の蓄積
グリストラップの清掃を怠ると、水面に浮いた油脂層がどんどん厚くなります。

正常な状態
水面に薄い油膜がある程度。厚さは数ミリ程度。

清掃を怠った状態
油脂層が数センチ、場合によっては10センチ以上の厚さになります。油脂層がグリストラップの容量の大部分を占め、水が流れるスペースがほとんどなくなります。
実際に現場で見ると、グリストラップの蓋を開けた瞬間、固まった油脂の塊が目に飛び込んできます。色は茶色から黒色で、強烈な悪臭を放ちます。

汚泥の堆積
底部には、食材のクズや油脂分と結合した汚泥が堆積します。

正常な状態
底部に薄く汚泥が溜まる程度。厚さは1〜2cm程度。

清掃を怠った状態
汚泥が10〜20cm以上堆積し、グリストラップの有効容量が大幅に減少します。
汚泥は嫌気性の環境で腐敗し、硫化水素などの有毒ガスを発生させます。この臭いは耐え難いほど強烈です。

バスケットの詰まり
バスケット(ストレーナー)に食材のクズが詰まると排水の流れが悪くなります。

清掃を怠った状態
バスケットが食材のクズで完全に覆われ目詰まりを起こします。排水がバスケットを通過できず、溢れそうになります。
また、バスケット内の食材クズが腐敗し、悪臭やウジ虫の発生源となります。

分離機能の完全喪失
油脂と汚泥が大量に溜まった状態では、もはやグリストラップとしての分離機能は完全に失われています。
流入した排水は油脂層と汚泥層を押しのけて、そのまま次の槽に流れていきます。つまり、油脂分が全く分離されずに排水管に流れ込んでしまうのです。
これではグリストラップがあってもないのと同じです。むしろ、汚れた油脂や汚泥が排水管に流れ込み、詰まりの原因となります。

排水の逆流
グリストラップが機能しなくなると、排水が流れなくなり、シンクや床排水溝から逆流することがあります。
油混じりの汚水が厨房の床にあふれ出し、作業ができなくなります。これは営業停止につながる重大な事態です。

悪臭の発生
放置されたグリストラップからは、耐え難い悪臭が発生します。

悪臭の原因

油脂の酸化・腐敗
食材クズの腐敗
汚泥からの硫化水素ガス
嫌気性細菌の繁殖

この悪臭は厨房全体に充満し、客席にまで漂います。お客様に不快感を与え、料理の味を損ねます。
またスタッフにとっても、悪臭の中での作業は苦痛であり、モチベーションの低下や離職の原因にもなります。

害虫の大量発生
汚れたグリストラップは、害虫の楽園です。

発生する害虫

ゴキブリ:油脂や食材クズを餌として繁殖します。グリストラップはゴキブリの絶好の生息場所です。
チョウバエ:排水溝に発生する小さなハエです。グリストラップの汚泥を産卵場所とします。成虫が厨房や客席を飛び回り、非衛生的です。
ウジ虫:腐敗した食材クズにハエが卵を産み、ウジ虫が発生します。見た目も非常に不快です。

これらの害虫が厨房内を徘徊すれば、食品衛生上の重大な問題となります。保健所の検査で発見されれば、即座に改善指導の対象となります。

配管への悪影響
機能を失ったグリストラップからは、大量の油脂分が排水管に流れ込みます。これが前回のブログでお話しした「排水管詰まり」の直接的な原因となります。

悪循環のメカニズム

グリストラップの清掃を怠る
油脂分離機能が低下
大量の油が排水管に流れ込む
排水管内で油が固着
排水管が詰まる
緊急対応が必要になる
高額な費用が発生

グリストラップの適切な管理が、この悪循環を断ち切る鍵なのです。

③グリストラップの適切な清掃方法と頻度
日常清掃:毎日やるべきこと
グリストラップの管理は、日常清掃が最も重要です。毎日の積み重ねが、大きなトラブルを防ぎます。

バスケット(ストレーナー)の清掃
毎日、営業終了後に必ず行います。

バスケットを取り出す
溜まった食材クズを取り除き、ゴミ袋に入れる
バスケットを水で洗い流す
元の位置に戻す

これだけで排水の流れが大幅に改善され、悪臭や害虫の発生を防げます。
所要時間は5〜10分程度です。毎日の習慣にすることが大切です。

水面の油脂の除去
できれば毎日、最低でも週に2〜3回は行います。

柄杓やお玉などで、水面に浮いた油脂をすくい取る
新聞紙やキッチンペーパーに吸わせて、可燃ゴミとして廃棄する
油脂が固まっている場合は、ヘラなどで剥がし取る

水面の油脂を定期的に除去することで、グリストラップの有効容量を保ち分離機能を維持できます。

臭い対策
日常的にグリストラップ専用の消臭剤や微生物製剤を投入すると、悪臭の発生を抑えられます。
ただし、これらはあくまで補助的な対策であり、清掃の代わりにはなりません。

定期清掃:専門業者に依頼すべきこと
日常清掃だけでは底部の汚泥や配管内の油脂は除去できません。定期的に専門業者による徹底清掃が必要です。

清掃の頻度
業態や規模により異なりますが、一般的には以下の頻度が推奨されます。

揚げ物中心の店:月1回
一般的な飲食店:1〜2ヶ月に1回
油の使用が少ない店:2〜3ヶ月に1回

ただし、これはあくまで目安です。グリストラップの状態を見ながら、適切な頻度を設定する必要があります。

専門業者の清掃内容
①全槽の油脂・汚泥の除去
バキューム車などを使用し、すべての槽から油脂と汚泥を完全に吸引・除去します。
②内部の洗浄
高圧洗浄機を使用し、グリストラップの内壁や底部を徹底的に洗浄します。こびりついた油脂や汚泥を剥がし取ります。
③配管の洗浄
グリストラップに接続された配管も高圧洗浄で清掃します。配管内の油脂を除去し、詰まりを予防します。
④トラップ(封水)の水位調整
清掃後、適切な水位に調整します。トラップの水位が低いと、下水からの臭いや害虫が上がってきます。
⑤動作確認
排水の流れが正常か、トラップが正常に機能しているかを確認します。
⑥廃棄物の適正処理
除去した油脂や汚泥は廃棄物処理法に基づき、適正に処理します。違法な投棄は絶対に行いません。
⑦作業報告書の提出
清掃内容、除去した油脂・汚泥の量、グリストラップの状態などを記録した報告書を提出します。

清掃を怠った場合の法的リスク
グリストラップの清掃を怠ることは、様々な法的リスクを伴います。

建築基準法違反
グリストラップの機能を維持する義務があります。機能していない状態は、設置義務違反と見なされる可能性があります。
下水道法違反
下水道に大量の油脂を流すことは、下水道法違反となる可能性があります。自治体によっては油脂の流入基準が定められています。
食品衛生法違反
グリストラップの汚れが原因で害虫が発生したり、悪臭が発生したりすると、食品衛生法上の「施設の衛生的管理」義務違反となります。
保健所から改善指導や営業停止命令を受ける可能性があります。
廃棄物処理法違反
グリストラップから除去した油脂や汚泥は産業廃棄物です。適正に処理せず、排水溝に流したり、一般ゴミとして捨てたりすることは廃棄物処理法違反となります。
罰則は非常に厳しく、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(法人の場合は3億円以下)が科される可能性があります。

清掃の記録を保管する
グリストラップの清掃は必ず記録を残し、保管することが重要です。
保管すべき記録

清掃実施日
清掃内容
除去した油脂・汚泥の量
グリストラップの状態
次回清掃の予定日
清掃業者の情報

これらの記録は保健所の検査時や、万が一のトラブル発生時に、「適切に管理していた」ことを証明する重要な証拠となります。

④排水管洗浄とグリストラップ清掃はセットで両方やって初めて効果が出る
排水管洗浄とグリストラップ清掃は切り離して考えることはできません。両方を適切に行って初めて、排水設備全体が正常に機能します。
グリストラップだけ清掃しても…
グリストラップを清掃しても、すでに排水管内に蓄積した油脂は除去されません。排水管が詰まりかけていれば、いずれ詰まります。
排水管だけ洗浄しても…
排水管を洗浄してもグリストラップが機能していなければ、すぐにまた大量の油が流れ込み、短期間で再び詰まります。
つまり、両方をセットで行うことが最も効果的で経済的なのです。

ソウアの一体型サービス
株式会社ソウアでは、排水管洗浄とグリストラップ清掃を一体的に提供しています。
同日施工のメリット

一度の訪問で両方の作業が完了
スケジュール調整が簡単
トータルコストが抑えられる
排水設備全体を総合的に管理できる

 

清掃の流れ

グリストラップの清掃

油脂・汚泥の除去
内部の高圧洗浄

排水管の高圧洗浄

グリストラップから排水管への配管洗浄
主要排水管の洗浄

動作確認

排水の流れが正常か確認

報告書の提出

作業内容、状態、次回推奨時期などを記載

 

定期契約で安心管理
年間契約によりグリストラップ清掃と排水管洗浄を定期的に実施するスケジュールを組みます。

定期契約のメリット

清掃時期を忘れる心配がない
計画的に予算を組める
料金が割引になる
緊急対応も優先的に対応
排水設備の状態を継続的に把握できる

「気づいたら1年以上清掃していなかった」ということがなくなり常に正常な状態を保てます。
日常清掃のアドバイスも
専門業者による定期清掃だけでなく、店舗スタッフが行う日常清掃も重要です。
弊社では、清掃時に以下のようなアドバイスも提供しています。

バスケットの正しい清掃方法
油脂の効果的な除去方法
異常のサイン(こうなったら連絡してください)
油を排水に流さないための工夫

日常清掃と専門業者の定期清掃、両方を適切に行うことでグリストラップと排水管を最良の状態に保てます。

お客様の声
実際にグリストラップ清掃と排水管洗浄をセットで依頼された飲食店オーナー様からは、以下のような声をいただいています。
「突然詰まって緊急対応できていただきました!営業にも支障が出ていたため非常に助かりました!グリストラップと排水管、両方きれいにしてもらってから、厨房の臭いが完全になくなりました。スタッフも喜んでいます」(焼肉店店長)
「定期契約にしてから、詰まりの心配がなくなりました。清掃時期も連絡してくれるので、忘れることがありません」(イタリアンレストランオーナー)

グリストラップ清掃のご依頼を承ります
株式会社ソウアでは、飲食店のグリストラップ清掃と排水管洗浄をセットで提供しています。
「グリストラップの臭いが気になる」
「何ヶ月も清掃していない」
「排水の流れが悪い」
「専門業者に依頼したい」
どのようなご相談でも、お気軽にお問い合わせください。
お見積りは無料です。現地調査を行い、グリストラップと排水管の状況を確認した上で、最適な清掃プランと明確な価格をご提示します。
定期契約もご用意しており、年間を通じて安心して営業していただけます。
グリストラップを適切に管理し、排水管を守りましょう。それが飲食店経営の安定につながります。